今、主婦でも「起業したい」と考える人が増えてきています。そこで気になるのが「本当に主婦でも起業できるの?」というところですよね。起業したい気持ちはあっても、誰だって失敗するのは避けたいところでしょう。
今回は、主婦でも起業を検討する人が増えている理由や主婦の起業例を紹介します。
主婦でも起業を検討している人が増えている理由
まずは、主婦でも企業を検討している人が増加中である理由について迫ります。
起業しやすくなっている
主婦でも起業を検討する人が増えている背景には、起業しやすくなっている現代の風潮が大きく関係しています。主に、インターネットや動画コンテンツ、スマホなどが世間に浸透したことにより、在宅でもネット上で簡単にできる仕事が増えました。
また、起業する場合に必要な情報もネットや本などで簡単に入手でき、「起業って意外と簡単にできる」と感じる人が増えたことも要因の一つとして挙げられます。アイデアや経験など自分なりの強みがあれば、会社に所属しなくても仕事が成り立つため、開業する主婦は増えています。
起業した女性(先輩女性起業家)が増えている
起業した女性が増えていることも、起業を検討する主婦が増えている理由のひとつです。今や、起業している女性は珍しくありません。ネットを検索すればたくさんの先輩女性起業家がみつかりますし、テレビで見かける機会も少なくないですよね。同じ女性である起業家の体験談や成功させるコツなども知ることができ、自分に置き換えてイメージがしやすいので、「自分も起業しようかな…」と考える主婦が増えているのでしょう。
女性の社会進出や不安定な日本経済から、共働きや収入増を検討する世帯が増えている
女性の社会進出や不安定な日本経済といった現状から、共働きしたり、家庭の収入を増やそうとしたりする世帯が増加していることも、主婦の起業増加に大きな影響を与えていると考えられます。会社に勤めると大幅に時間を拘束されたり、制度が整ってなかったりなど、女性が働きにくいと感じることもあります。
その点、起業すると自分の考えで働くことが可能になるので、家事や育児とも両立を図りやすいです。そういった理由から、共働きや収入増を考える際に、起業が選択肢に上がるようになったと考えられます。
主婦の起業例
続いて、主婦の起業例を紹介します。起業を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
ネットショップ
ネットショップは主婦が起業する例の中でも人気です。今は、インターネットに詳しくなくても「ミンネ」や「クリーマ」「BASE」といった誰でも簡単にネットショップを開設できるサイトがあります。ネットショップでは次のようなさまざまな商品が販売されています。
- アクセサリー
- 洋服
- バッグ
- 雑貨
- 食器 など
自分の特技を活かせるので、やりがいや充実感も感じながら働けるのが嬉しいポイントです。ただし、簡単に参入できるので収益を上げるのが難しいというデメリットもあります。ネットショップで起業する際は、ただ出店するだけではなく、ターゲットの分析や集客力アップのノウハウなども必要になってくるので要注意です。
自分のサービスを販売
自分の特技や経験をもとにサービスを販売するビジネスで、起業する主婦も増えています。
- 名刺をデザインします
- キャラクターのイラストを描きます
- オンラインサロンを構築します
- あなたの運勢を鑑定します
- ダイエットをサポートします
このビジネスは、上記のような自分の強みや得意なことに価格をつけて販売します。「サービスを売る」ということで、価格設定が難しいことが注意するポイント。起業する前にサービス販売ビジネスで起業した先輩の体験談を参考にして、成功させるテクニックを身につけることが重要です。
アフィリエイト
アフィリエイトは、ブログやホームページを立ち上げて、企業の商品やサービスの広告を貼り付け、サイトに訪れた人が広告をクリックしたり、広告の商品を購入したりすると報酬をゲットできる仕組みになっています。このビジネスは、パソコンやインターネットができる環境があればはじめることができ、在庫を抱える心配がないのがメリットです。
反対に、デメリットはすぐに安定した収入を得られないということ。短くても半年から1年はかかるといわれているため、この期間をどう乗り越えるかがアフィリエイトを成功させる鍵ともいえます。
フリーランス
フリーランスは、会社に所属せずに自分の力で仕事を受注する人を指します。「クラウドワークス」「ランサーズ」などが、フリーランスが活用するサービスで有名です。
一言でフリーランスといっても、
- Webライター
- Webデザイナー
- Web制作・サイトデザイン
- イラストレーター
- フリーカメラマン
など、職種はさまざまです。専門スキルを必要とする職種が多い中、Webライターは未経験からでもチャレンジしやすく、主婦でもはじめる人は多いです。
おうちサロン・教室
おうちサロンや教室は、自宅を使うので移動費や店舗費用がかからず、主婦でも低リスクではじめられるビジネスです。
サロンなら、
- ネイル
- 整体
- エステ
というような自分のスキルを活かせます。
教室なら、
- 料理
- ヨガ
- フラワーアレンジメント
- 英会話
などがあり、人に教えることが好きな人にはぴったりです。
ただし、サロンも教室も、ビジネスを成功させるためには、集客力や営業力など、工夫を凝らすことが重要です。他にはないコンセプトを設定し、上手にアピールすることが、おうちサロンや教室の成功につながります。
主婦の起業で考えるべきこと
最後に主婦の起業で考えるべき注意点を紹介します。
家族の理解
主婦が起業するなら、家族の理解を得ることが重要なポイントになります。まずは、起業する資金のことや家事・育児の分担などを夫婦で話し合う必要が出てきます。ここで夫の理解や協力を得られなければ、起業するのは難しいでしょう。「甘い」などと夫に反対されないように、やりたいビジネスを成功させる方法やノウハウなどを入念にリサーチしてから、話を切り出すことをおすすめします。
また、起業する際には夫の扶養から抜ける可能性も出てきますよね。扶養を抜けると夫婦の納める税金額が変わってくるので、扶養を抜けるほど働くのか、扶養内で働くのかもきちんと話し合っておきましょう。
確定申告
主婦が起業するときは、確定申告のことも考慮しておきましょう。売り上げが少ない最初は、個人事業主として開業する人がほとんどです。個人事業主は自分で確定申告を行わなければいけないので、申告や帳簿付けなどの方法も調べておくと安心です。
まとめ
主婦の起業は、無資格ではじめられたり、低資金でフランチャイズできたりなど、以前に比べるとハードルが低くなっています。先輩女性起業家もたくさん存在しているので、体験談を参考にできるところも嬉しいですね。起業を検討している主婦の人はしっかりとリサーチして、起業するビジョンを固めることからはじめてみてください。