親となって子育てをしていると、悩みは尽きないものです。子どもが成長するにつれて悩みの種も変わりますが、世間のパパやママはどのようなことで悩んでいるのか気になりますよね。
本記事では、幼児期・小学生・中学生の子育ての悩みと、悩んだときの解決方法を紹介します。
幼児の子育てで悩むポイントと具体例
幼児とは1歳前後から小学校入学までの子どもを指しますが、その数年間は心身ともに著しく発達します。成長が激しいぶん、親としての悩みも尽きずに大変な時期ですよね。幼児期ならではの子育てでのお悩みを具体的に見てみましょう。
食事の好き嫌いが激しい!栄養バランスが取れているのか心配…
NHKの人気子育て番組「すくすく子育て」のアンケート調査でも、パパ・ママのお悩みランキング1位となったのが「子どもの食事」。
- 離乳食はパクパク食べていたのに、1歳を過ぎてから急に好き嫌いが激しくなった
- 保育園ではよく食べているみたいだけれど、家では全然食べてくれない…
- 好きなものしか食べないから、栄養のバランスが取れているのだろうか
こんな不安や心配を感じている方も多いのではないでしょうか。あまり知られていない事実ですが、食べ物の好き嫌いは、実は遺伝的要素が強いそうです。
そして、その次に大事なのが食経験。小さい頃に味覚の学習が少ない子ほど、後天的な好き嫌いが多くなってしまうそうです。
イヤイヤ期が終わらない!わがままばかりで大変…
「魔の2歳児」とも言われるほど2歳~3歳の子どもの大半はイヤイヤ期を迎えます。
- なんでもかんでも「いや!」ばかりで、私のほうがいやになっちゃう…
- 3歳になってもイヤイヤ期が終わらないんですけど…
- イヤイヤ期が終わってもわがままばかりで、どこまで甘えさせていいのかわからない
こんな経験を持つパパやママも多いかと思いますが、イヤイヤ期は子どもの自立に必要な第一歩。その後の成長にもつながる大事な時期なのです。
また、わがままや甘えは、子どもの何かしらのシグナルかもしれません。子どもと接する時間が足りなくないか、子どもの体調が悪そうではないかなど、注意深く見てあげると原因が分かることもありますね。
小学生の子育てで悩むポイントと具体例
幼児期を終えた子どもたちはついに小学生。小学校は保育園や幼稚園と違うため、幼児期とは少し違ったお悩みを抱えるパパ・ママが多いです。
宿題や勉強をしない!ゲームや遊んでばかりいる…
小学校に入学しお友だちも増えたり、ゲームのやり方を覚えたりすることで、遊びの幅も広がるお年頃。しかし、親としては遊んでばかりいないで勉強もしてほしいですよね。
- 帰宅しても宿題をしないですぐにゲーム!
- 夏休みや冬休みは、お休みが終わるギリギリまで宿題をしない…
- 塾に通わせているけど成績が上がる気配がない…
子どもにとって勉強よりも遊びのほうが魅力的なのは当然のこと。勉強をしないからと言って叱ってばかりいると、子どもは余計に勉強が嫌いになってしまうこともあるので、注意の仕方が難しいですよね。子どもに勉強を押し付けるのではなく、家庭でのルール決めや子どもへの接し方など、親も積極的に関わることも大事かもしれません。
お友だちとうまくいっていないみたい…
小学生にもなると好みや自我が強くなり、お友だち関係でもちょっとしたいざこざが起こりやすくなります。
- 口下手だからお友だち作りが苦手そう
- 仲間外れにされているような気がする…
- 転校することになってしまったけれど、新しくお友だちが作れるかしら?
子どもと同じくらい、親も子どもの交友関係には敏感になってしまいますよね。子どもがお友だちと何かあった時は、大体は表情や体調に現れます。それらのシグナルを敏感にキャッチすることと、パパ・ママに相談しやすい雰囲気を普段から作っておくことが大事です。
中学生の子育てで悩むポイントと具体例
学校だけでなく、部活動や塾などで行動の範囲が広がる中学生。親の目が行き届かないぶん、子育てに関するお悩みも中学生特有のものに変化します。
スマホを買ってあげたはいいけれど…スマホ依存やトラブルが心配
内閣府による「平成30年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、中学生のスマホ保有率はなんと62.6%。SNSやオンラインゲームをする機会も増えてくることで、親としてのお悩みも増えます。
- SNSで仲間外れやイジメがあるのではないか…
- オンラインゲームで知らない人とやり取りしているみたい
- 家でもずっとスマホをいじっていて会話がない
スマホの中身は本人以外見ることができないため、親として最も目が届かない部分でもあります。ネットトラブルやネット依存が話題になっている現代ですが、連絡手段としてスマホがなくではならない時代なので、完全に切り離すのは難しいですよね。
成績が伸び悩んでいる…進路が決まらない…
中学校に進学したことで、学習の内容もグッとレベルが上がります。そのため、宿題だけでなく自主学習の有無が成績に関係すると言っても過言ではありません。
- 中学生になってから成績が思わしくない…
- 部活動が忙しくて自主学習をする時間を取れていない
- 塾に通わせているが成績が伸びない
- 本人の将来の目標がなく、進路が決まらない
子どもが中学生になると、このような子育ての悩みが生まれます。中学生にもなると親が勉強に干渉することも難しくなりますし、反抗期があると尚更進路について口出ししにくくなりますよね。
子育てで悩む時の解決方法
子育てで悩みすぎるとストレスがたまりすぎて自分を追い詰めてしまうので、カウンセリングを活用したり身近な人に相談したりして乗り越えましょう。
自治体のカウンセリングを活用する
なかなか仲のいい人に相談しにくい内容でも話しやすいのが、自治体のカウンセリング支援です。自治体の子育てカウンセリングでは、子育て専門の臨床心理士や精神保健福祉士が担当してくれるので、専門的
な視点からもアドバイスをもらうことができますよ。自治体によっては電話相談を受け付けている場合もあるので、住んでいる自治体のホームページなどで確認してみてください。
民間のカウンセリングやカウンセラーを活用する
民間の心理カウンセラーを利用する手段もあります。子育てや子ども、女性などに特化したカウンセラーの中から、自分に合いそうな人を選ぶことができます。個人で活動していたり団体に属していたりするので、近くのカウンセラーを探してみましょう。
夫に相談する
中には「ワンオペ育児で誰にも相談できない」と悩んでいる人もいるかもしれません。しかし、子どもはあなた一人の子ではなく、夫の子でもあります。子育てについて一緒に悩み成長していく存在である夫に、不安や悩みを打ち明けてみましょう。今まで遠慮して話していなくても、一度話してみると解決方法が見つかるかもしれません。
子育て経験のある人に相談する
自分の姉妹や兄弟、両親など、身近に子育て経験がある人がいたら、子育ての悩みを相談してみましょう。親族に話すのには抵抗があるという人もいるかもしれませんが、親族なら子育てをサポートしてくれたり子どもに一緒に話してくれたりすることも期待できます。
まとめ
子育てをしていると、楽しいことや嬉しいことばかりでなく、悩みや不安もたくさんありますよね。子育てで悩んでいるパパやママはあなただけではありません。子育ての悩みは子どもと一緒に成長していくために必要なプロセスだと思って、乗り越えていってくださいね。