「今の仕事にやりがいを感じられない」「仕事のやりがいって何だろう?」と悩んでいる人は、実は意外と多いものです。毎日忙しく仕事をしていると「仕事のやりがい」について考え直す機会がないかもしれませんが、仕事のやりがいはやる気アップやパフォーマンス向上にも繋がる、仕事をするうえでの大事な要素。仕事でやりがいを見出したい人は、本記事を読んでみてくださいね。
仕事のやりがいとは?
誰しも「やりがいのある仕事をしたい」と思いますよね。そもそも「やりがい」とは何なのでしょうか。
「やりがい」とは何か
「やりがい」を辞書で引くと、このような意味が出てきます。
物事をするに当たっての心の張り合い。しがい。
引用元:三省堂 大辞林 第三版
つまり、「やりがいがある」ということは、その物事に対して自分が達成感や充足感を感じていたり、気持ちが前向きになれるような状態を表すと解釈できます。
「やりがい」とはどこにあるのか?
物事に対して「やりがい」となかなか感じられないという方もいるかもしれません。それでは、やりがいはどのように見出せばいいのでしょうか。
そもそも、やりがいを感じられる条件は「好きなこと」と「得意なこと」のバランスが成り立っていなければいけないと私は思っています。好きなだけでも、うまくできないことであればやりがいを感じられないですし、得意なことでも嫌々やっていることであればやりがいを感じることはできません。
この二つのバランスを前提に考えると、まずは「やりがいは自分で見つける」という方法があります。自分の「好きなこと」である「得意なこと」である物事を棚卸し、そのことをして達成感や充実感を得られるかを考えます。自分の性格や今までの経験などを見直すことで、やりがいを感じることを見つけられるでしょう。
そしてもう一つの方法が「誰かに相談する」ということ。この時、家族や友人など自分のことをよく理解してくれている人を対象とするといいと思います。新しい視点から、自分が気付かなかった「好きなこと」や「得意なこと」を見つけられる可能性が高いですよ。
仕事におけるやりがいはどこに見出せばいいのか?
「やりがい」について最も悩むのが仕事面なのではないでしょうか。仕事においても好きなこと・得意なことをやり、達成感や充足感を感じることができればいいのですが、仕事をしている以上は好きではない仕事や得意ではない仕事をしなければいけない状況も訪れます。
しかし、仕事におけるやりがいはモチベーションを保つことやキャリアアップなどにも繋がる要素のため、やりがいを見いだせずに仕事を続けていることは、自分にとっても苦痛になってしまうでしょう。つまり、仕事におけるやりがいとは、自分の考え方や見直し方など自分自身の手によって見出すものなのです。
仕事のやりがいは、契約ができた達成感やプロジェクトが完了した充実感などのみではありません。自分の「充実感」がどの方向に向いているかによって、やりがいを得られるかどうかが変わってきます。「給料」なのか「正当な評価」なのか「人の役に立っている(感謝される)」ことなのかなど、自分が充実感を感じるポイントを見つけることで仕事のやりがいを感じることができるでしょう。
仕事におけるやりがいを見つける方法
仕事にやりがいを見いだせないという方のため、やりがいを見つけるポイントをお伝えします。
自己分析をする
まずは、自分が好きな仕事や得意な仕事、モチベーションの上がるポイントなどを棚卸ししましょう。もし今やっている仕事が好きな仕事でなくても、今までの業務を思い返すと「こんな時は嬉しいと思うな」とか「あの時は楽しかったな」など、ポジティブな感情になった時がきっとあるはずです。そのうえで、理想とする働き方や仕事の仕方を考えたり、どんな時にやりがいを感じられるかを考えたりしてみてください。
また、「現状にやりがいを感じられていない」という人も、自己分析をすることで自分が不満に思っているポイントが見つかりますよ。
自主的に仕事をする
いつも決まった仕事や誰かに依頼された仕事ばかりしていることは楽な反面、仕事の楽しさや達成感を感じることが難しくなってしまいます。自主的に仕事を見つけたり、自分から能動的に仕事を組み立てたりすることで「自分で仕事を回している」という感覚を持つことができて、やりがいに繋がります。
中には「毎日決まった時間に同じ仕事をするから、自分から仕事を見つけることができない」という人でも、業務上の改善策や効率化のためのアイデアなどを考えて実践してみることで、自分で仕事を組み立てることができますよ。
目標を持つ
目標がなく仕事をしていると、ダラダラとしてしまったりモチベーションが下がったりしてしまいます。「このくらい稼ぎたい」「部下を持ちたい」などの目標を定めて仕事をすることで、その目標達成のために仕事を頑張るようになれてやりがいに繋がるでしょう。長期的でなくても短期的な目標でもいいので、何かひとつでもゴールを定めることが重要です。
部署異動を検討してみる
今の仕事にどうしてもやりがいを見いだせない時は、部署異動も一つの有効策。同じ社内であれば、それまでの経験や知識が無駄になることもありません。この際、他の部署の業務内容をしっかりと理解したうえで異動を申し出ましょう。同じ社内であればその部署の社員に話を聞きやすいので、実際に働いている人のリアルな話を聞いて、自分にとってやりがいが見出せそうかどうかをジャッジしてくださいね。
転職を検討してみる
心機一転して、他の会社への転職を検討してみるのもいいかもしれません。なぜなら、現在働いている業態や職場が自分に合っていない可能性もあるからです。転職を検討する際にも、まずは自己分析でしっかりと自分を見つめ直し、ゆずれないポイントや理想のキャリアプランを明確にしてから転職先を検討しましょう。やりがいのある仕事を見つけるために、転職も一つの手段として考えておきましょうね。
まとめ
仕事におけるやりがいは人それぞれですが、重要なのは「誰かから押し付けられるものではない」ということです。自分で見つけるからこそ価値のあるものなので、今回紹介した“やりがいを見つける方法”などを参考にして、自分にとっての仕事のやりがいを考えてみてくださいね。