仕事は1日8時間以上、生活時間の約半分を過ごしています。そんな仕事を楽しいと思えない、お金のためだけに働いているという方も多いのではないでしょうか。他方、とても楽しく仕事をしている人もいます。今回は、仕事を楽しく感じるための極意を紹介していきます。
 

仕事を楽しんでいる人の共通点

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世界で求人サイト最大手のindeed社が実施した「Ranking the World for Employee Satisfaction」2016年版をみてみましょう。これによると、35カ国中、日本は最下位になっていました。それだけ仕事に対する満足度が低いのです。満足度が低い理由としては、仕事が楽しくない人や、やりがいを感じない人が多いということが推測されます。

参考:http://blog.indeed.com/hiring-lab/indeed-job-happiness-index-2016/

他方、同社の分析において、満足度が低い理由として、ライフワークバランスが挙げられています。そのため、労働時間が長い日本ではそもそもライフワークバランスが悪いゆえに世界最下位になっているとも考えられます。それでも、日本国内において行われる調査においては、基本的には約半分の人が仕事を楽しいと回答しています。

参考:https://journal.rikunabi.com/p/advice/30610.html
https://news.mynavi.jp/article/20160817-a020/

なぜこのような結果になるのでしょうか。仕事を楽しいと思う人には以下の共通点が挙げられます。

  • 仕事を楽しもうとしている・楽しさを見つける
  • ライフワークバランスが充実している
  • 仕事が好き
  • 細かいことは気にしない
     

仕事を楽しもうとしている・楽しさを見つける

たとえ毎日の仕事は、内容が決まったルーチンワークだったとしても楽しむ人はいます。それは、仕事を楽しもうとしている姿勢があるためです。どんなに面白い映画だとしても、観る前から「これはつまらない」と決めつけてしまうと集中してみることができませんし、面白さを感じるチャンスも逃してしまうでしょう。仕事も同じではないでしょうか。たとえ毎日同じ業務だとしても、効率化を図るためにはどうしたらよいか、など常に自分が積極的に関わろうとすることで楽しさを見出すことができるのです。
 

ライフワークバランスが充実している

仕事以外の趣味などが充実している人は、仕事も楽しむ傾向があります。仕事は趣味のための手段として捉えるため、重く考えないからです。人間関係も仕事の大変さも、その後にできる趣味を考えればワクワクし、囚われなくなります。そのため、つまらない・楽しくないと思うきっかけもないのです。
 

仕事が好き

世の中には仕事が好きだという人がいます。仕事をすることで世の中に必要とされていることを実感できる、お金が手に入るなど理由はさまざまでしょうが、仕事をすること自体が好きなのです。仕事が趣味、毎日の出勤が楽しい、好きを仕事にしているといった理由で楽しく感じることができるようです。
 

細かいことは気にしない

仕事が楽しくないと考える人は、細かいことを気にしないという傾向があるようです。たとえば、ちょっと上司から注意を受けたとき、プライドが高い場合は、注意されること自体嫌に思うでしょう。しかし、注意されても気にしない人は、それ自体で仕事を嫌いにはなりません。このように、細かいことを気にしない人は、ちょっとしたきっかけで仕事をつまらなく感じてしまうことは少ないといえます。
 

仕事を楽しんでいる人の理由

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仕事を楽しむ・楽しさを見つける人はどのような点を重視しているのでしょうか。次に、仕事を楽しんでいる人の理由をみていきましょう。
 

仕事にやりがいを感じている

仕事にやりがいがあると感じている人は、基本的にその仕事を楽しめる傾向があります。満足度が高いためといえます。
 

人間関係がよい

職場の人間関係がよい場合、たとえ仕事でつらい思いをしたとしても、相互でサポートや協力体制が構築できるため、つらいことを昇華できます。結果的に仕事は楽しいという気持ちにつなげることができます。
 

やりたい仕事だから

「好きを仕事に」という言葉からも分かるように、好きなことを仕事にしていると、その仕事を楽しめる割合は高くなります。子供が好きで教師をやっているという場合、仕事自体は激務でも、仕事は楽しいなどと感じるためです。
 

給料との相関関係を感じている

たとえば、一般的に弁護士などの士業は労働時間が長く、仕事内容も他人間のトラブル解決などしんどいことが多いですが、収入は高めです。そのため、これだけの収入があるのだから、この仕事内容でも耐えられると感じる場合、楽しさを感じやすくなります。
 

社会的な役割を感じている

警察官のように、この仕事が他人のためになっているなど、社会的な使命感を持って仕事をしている人もいます。こうした人は仕事内容それ自体だけでなく、日々のトレーニングなど大変なことが多くても、仕事を楽しいと感じている傾向があります。
 

仕事を楽しみたい時の対処法

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現在、仕事を楽しいとは思えない、アンケートの結果は嘘だ・おかしいと感じる方は、仕事を楽しむために以下の対処法を講じてみてはいかがでしょうか。
 

現在の仕事における環境を変えてみる

ご自身がなぜ今の仕事をつまらないと感じているのか分析してみることをおすすめします。この分析によって、管理職的な仕事よりも現場に出たいという場合、責任者から降格させてもらったり、配置転換を願い出たりするなどして責任を減らす手段があります。

ライフワークバランスが悪いと感じている場合は、残業を一切やめてみるなど労働時間を減らしてみる方法もあります。仕事の成果は下がりますが、効率化などを考えるようになり、結果的に良い方向に進めるかもしれません。

また、人間関係などが原因の場合、部署異動や転勤を希望するなど今の仕事における環境を変える方法があります。
 

仕事を変えてみる

思い切った方法としては、仕事を変える、つまり転職を検討することもおすすめです。社風が合わない可能性があるためです。もっとも、現在の仕事は転職先をきちんと確保してから退職することをおすすめします。職歴の空白期間があると転職が難しくなると日本ではいわれているからです。
 

仕事から離れてみる

仕事がつまらないと思うとき、一旦仕事から離れてみることもおすすめです。仕事の激務さなどから精神的に参っている可能性があるからです。まとまった長期休暇などを思い切って取って、仕事から大きく離れてみると冷静に物事を捉えられるようになるかもしれません。
 

考え方を変えてみる

楽しくないと思うよりも、楽しむためにはどうしたらよいか、と発想を変えてみることもおすすめです。仕事は単純労働になればなるほど、毎日の新鮮さがなくなるため楽しさを見いだせないかもしれません。しかし、どう楽しむかを考えていけば、楽しむ方法が見つかる場合があります。
 

まとめ

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仕事を楽しいと感じるポイントは、ご自身の意識改革だけの場合もあります。もちろん転職のようにすべてを変える必要がある場合もあるでしょう。こうした対策は、ご自身が冷静に検討できるようになってからこそ見つけられるかもしれません。休息を取り、のんびりして分析してみることをおすすめします。