ひと昔まえまで「寿退社」という用語がありました。すでに使われなくなっていますが、女性にとって、結婚は永久就職の機会で、専業主婦になってパートナーを支えるのが当たり前という風潮でした。この風潮はなくなってきているものの、結婚を機に仕事を続けるかどうか迷う女性が多いようです。

 

結婚後は仕事をやめるべき?続けるべき?

結婚後に仕事を続けていくかどうか迷うところは、女性が家事を全面的に担うため、負担が大きくなり、仕事が疎かになったり、負担が大きくなったり……。はたまたパートナーが転勤族のため、辞めなければならない状態になってしまったなど、理由は様々でしょう。

しかし、本当に辞めていいのでしょうか。

 

仕事を続けるメリットは?

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仕事を続けるメリットは多くあります。そのため、結婚を機に仕事を辞めるのは、どうしても辞めなければならないという状況でなければ、避けた方がいいといえます。仕事を続けるメリットをみていきましょう。

  1. キャリアアップに繋がる

    現在、会社は人手不足から定年延長や定年後の再雇用制度を検討するようになっており、実際に多くの企業で、このような制度を取り入れるようになっています。

    このため、勤務を長く続けることは、会社のこのような恩恵を受けやすくなることを意味しています。年齢が上がっても、ずっと働き続けることができる環境がある、というのがメリットです。

    やはり仕事を続けられるならば、キャリアアップにも繋がりますし、管理職などになれるチャンスもあります。毎年昇給のチャンスもあります。つらい職場でなければ、続けていくことによるメリットを受けられます。

    また、転職しようと思ったとき、長年継続して勤務してきたことは、大きな評価ポイントになります。

  2. 出産・育児・介護との兼ね合い

    出産をして育児をする状況になると、正社員として再び就職するのはかなり困難です。時短制度を前提として雇い入れる会社は、なかなかありません。なぜなら、複数の入社希望者がいたとき、同じ評価の人がおり、ひとりは時短、ひとりはフルタイムならば、フルタイムの人を選びます。たくさん働いてもらえた方が会社にはメリットが多いからです。

    他方、会社は人材流出を防ぐために、育児休業制度や介護休業制度などを設けています。そのため、現在の仕事を続けていれば、これらの育児休業制度や介護休業制度を利用することができ、時間短縮勤務を選択することができる会社も多くなっています。

    育児や介護で大変な時期は、これらの制度を利用し、再びフルタイムで勤務できるようになったとき、その会社でフルタイム正社員としてそのまま仕事に復帰することができるのは、とても大きなメリットです。多くの女性は、育児や介護によって仕事を辞め、復帰するときは、ブランクをよく思われないために、非正規雇用を選ぶしかない状況に陥る場合が多いのです。

    キャリアアップは望めない状況で、焦ってしまうかもしれませんが、一時の焦りです。

  3. 年金や退職金制度など

    仕事を続けるということは、厚生年金をそのまま続けて支払うことです。厚生年金は、会社が半分を負担します。今支払っている倍の金額を納めていることになります。そのため、将来的に手にする年金の額は、国民年金や3号の年金で得る金額に比べて遙かに高額です。

    また、退職金制度がある会社の場合、勤続年数によって、退職金額が多くなっていきます。現在、ベンチャー企業などが多くなっており、退職金制度を取り入れていない会社も多いのが現状です。退職金制度のある会社に勤務していると長期間在職しているだけでもかなり有利になります。

 

仕事と家庭を両立させるコツは?

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仕事と家庭を両立させるコツは、家事の負担を極力減らすことに尽きます。それでは、家事の負担を減らすにはどうしたらいいのでしょうか。

  1. 家事分担を夫婦で取り決める

    パートナーとの家事分担は結婚直後からきちんと取り決めておかないと、取り返しのつかない事態になります。パートナーが一人暮らしを経験していないと、何でも母親が面倒みていた状況と同じことを、女性に求めがちです。この求めに応じて家事をすべて担当することになってしまうと、女性の負担が多すぎて、倒れてしまい、結局仕事を続けられなくなってしまうからです。

    どうしても、最初のうちは、やってあげたい、してあげたいと思い、あれこれ尽くしてしまいがちになります。しかし、男性側が当たり前だと思ってしまうことや、長年同じレベルをずっと求められるとつらくなる場合が多いのです。

  2. 明日やれることは明日や休日に回す

    家事について、つい完璧を求めがちになります。たしかにその方が家はきれいですし、過ごしやすいでしょう。しかし、毎日完璧にやるのは無理です。なぜなら、専業主婦でも、毎日完璧にこなそうとするとかなり大変だといわれているくらいだからです。明日やれることは明日やるくらいの気分でしましょう。休日にまとめてするのも手段のひとつです。

    そしてこのことは、パートナーにも理解を求めましょう。体調を崩してしまい、仕事を続けられなくなると、生涯年収はぐっと下がります。無理なく長期間働き続けられるような生活にしていくことが大切です。

  3. 楽しみを夫婦で見つけよう

    夫婦共働きだと、平日の生活時間がバラバラで会話も減りがちです。コミュニケーションが少ないとさみしい思いをするかもしれません。そのため、休日に向けてレジャーを計画したり、共通の趣味を見つけて、その話題を平日にちょっとでもすることで、繋がりを感じることができるように。2人で、毎週木曜日は一緒に外食する日にする、など決めておくのもおすすめです。

  4. 負担を減らせる家電を使おう

    夫婦共働きの強みは、一定収入が毎月きちんと得られる点です。ある程度収入に余裕がある場合が多いため、お金を使って負担が減らせるものは減らします。たとえば、洗濯機は乾燥機能つきで、静音性が優れたものにすれば、夜寝る前にセットしておけば、朝完了しています。

    ルンバなど自動的に掃除してくれるものならば、出勤前にセットしておけば、帰宅時にはきれいな部屋になっています。

    食洗機があれば、食器洗いのつらさから夫婦共々解放され、セットさえすれば、OKです。

  5. 負担を減らせるサービスを利用しよう

    毎日の食事を作るのも、働いているとかなり大変です。しかし、現在では、カット野菜とその他の食材がセットされているものを選ぶことができ、それを調理するだけでおいしいおかずができます。

    また、その日の夕方に夕飯を宅配してもらえるサービスもあります。このようなサービスを利用すれば、夕飯を作らずに済みますし、栄養のバランスを考えて作られているため、あれこれ献立を考えないで済むというメリットもあります。

    このように、負担のかかる家事について、極力簡略化していくことで、女性のつらさをかなり減らすことができます。多少コストはかかっても、結果的に長期間働くことができるというリターンが望めるということです。

 

まとめ

結婚後に仕事を続けるかどうか迷ったときは、可能ならばしばらく仕事を続けてみることをおすすめします。仕事を続けた方がメリットが多いといえるからです。女性にとって、結婚よりも出産・育児や介護など、仕事を続けられなくなるタイミングがこの先来る可能性が高いからです。ここで仕事を続けていれば、ある程度の貯蓄もできます。早急に辞めるという結論を出さずに、色々検討してみるといいですよ。

 

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