妊娠・出産をきっかけに「学資保険」への加入を検討したり、両親や親せきなどに加入を勧められたりする方は多いかと思います。

子どもを育てていくのにかかる教育資金を積み立てていき、教育資金が必要となるタイミングで受け取ることができる学資保険。どんなメリットやデメリットがあるのかを理解して、加入するかどうかを検討しましょう。

本記事では、学資保険に加入する・加入しないという選択をサポートする、学資保険の基礎や活用ポイントなどをわかりやすく解説します!

 

■学資保険とは?

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新しい生命の誕生は嬉しいことですが「子どもが自立するまでどのくらいお金がかかるのだろう」と少なからず不安に感じる人もいるかと思います。

子どもを育てていく中でも大きな割合を占める教育資金は、保育園・幼稚園から大学まで全て国公立だとシミュレーションすると、平均700~900万円前後。全て私立だとシミュレーションすると、なんと2,000万円以上かかります。そんな時に加入を検討したいのが学資保険(がくしほけん)です。

 

◇学資保険の概要

「学資保険」とは保険の種類のひとつで、名前の通りに学資(教育資金)を準備するために積み立てていく保険です。

学資保険には主に「貯蓄型」「保障型」の2種類があります。

  • 貯蓄型学資保険:保険料を支払った分だけ学資金を受け取ることができ、子どもの成長に合わせて進学のための学資金(お祝い金)や満期にも学資金を受け取ることができる
  • 保障型学資保険:親の生命保険がついているタイプで、親に万が一のことがあった場合に育英年金や死亡保険金を受け取ることができる

 

◇学資保険を検討する時期、加入できる時期

子どもの教育にどのタイミングで資金が必要になるかは、生まれる前から分かっていることです。そのタイミングのために賢く教育資金を貯めておくことは、早いうちがいいでしょう。

また、学資保険は、契約者である親の年齢が高齢であるほど、毎月支払う保険料は高額になってしまいます。さらに、被保険者である子どもの年齢が低いほど、毎月支払う保険料も抑えることができます。

多くの商品では、子どもの加入可能年齢は0歳~7歳に指定されているため、小学校入学までは加入することができるでしょう。最近では妊娠中からでも加入できる商品も増えており、その場合は出産予定日の140日前から加入できます。

 

◇学資保険のメリット

学資保険の最大のメリットは、「貯蓄が苦手でも計画的に教育資金を準備することができる」という点です。小学校・中学校・高校・大学の入学時は大きな出費がかかってしまいますが、受け取る時期を設定することで、家計に大きな負担なく教育資金を受け取ることができます。

それに加えて、「契約者に万が一のことがあった場合、それ以降の払い込みが免除され、学資金を受け取ることができる」という点も学資保険のメリットでしょう。つまり、契約者である親が死亡や重度障害状態などになってしまっても、それ以降は保険料を支払わず、学資金の受け取りは保障されます。

貯蓄型学資保険は、返戻率(支払った保険料の総額に対して、受け取ることができる保険金の割合)が100%を超えている商品が一般的なため、満期まで支払うことで支払ったよりも多くの学資金を受け取ることができます。

 

◇学資保険の注意点、デメリット

学資保険はメリットだけでなく、注意点やデメリットもあります。

まずは、返戻率について。金利変動タイプを選択した場合、支払った保険料よりも受け取れる額が少なくなる可能性があります。保障を手厚くしたり、契約者が高齢だったりする場合も返戻率が100%を割ってしまう可能性があるため注意が必要。

また、途中解約した場合も元本割れしてしまうケースが多いため、満期まで支払う覚悟が必要です。

 

■学資保険をうまく活用するポイント

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◇いつから加入するのがベスト?

先述の通り、契約者(親)と被保険者(子ども)の年齢が低いほど、毎月の支払い額が低くなります。

また、子どもが7歳以上になると加入できる商品がぐっと少なくなってしまうため、多くの選択肢のなかから選ぶことができるよう小学校入学前には加入するようにしましょう。

妊娠中に加入するのもおすすめです。出産後は慣れない育児にバタバタしてしまって、なかなか比較検討や契約の手続きの時間を確保することができないため、比較的ゆっくり過ごすことができる妊娠中に余裕を持って加入すると良いでしょう。

 

◇支払い方法はどう選ぶとお得?

学資保険の支払い方法は、月額払いだけではありません。主な支払い方法は、以下のものがあります。

  • 毎月払い
  • 半年払い
  • 一年払い
  • 一括払い

保険料はまとめて支払うほうが割引されるため、毎月払いよりも半年払い、それよりも一年払い、さらに一括払いのほうが支払う保険料の総額はお得になります。つまり、まとめて支払うほうが返戻率は高くなるのです。

しかし、契約者が死亡するなど万が一のことがあった場合の特約は、すでに支払った保険料には適用されません。

また、一括払いの場合は最初に大きな負担がかかりますが、毎月払いの場合は負担が少ないので計画的に家計を回すことができます。支払い方法に関しては各家庭の状況などによって適切な方法が変わるため、夫婦でよく相談する必要があるでしょう。

 

■学資保険に入らない人もいる理由

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学資保険はメリット・デメリットがあるため「加入しない」という選択をする家庭も少なくありません。具体的に、どのような理由で学資保険に入らないのでしょうか。

まず、「学資保険以外の保険に、保障を充実させたい」という家庭もあるためです。子どもの万が一に備えて手厚い医療保険に入ったり、子どもの将来のために終身保険に入ったりするという選択肢もあります。

また、「投資で資産を増やしたい」という家庭もあります。株や不動産などの投資運用が得意な人であれば、元本割れしてしまう可能性がある学資保険よりも、自分で投資をして資産を増やしていったほうが確実に教育資金を準備することができると考えています。

さらに、「根本的に保険料を毎月支払うことが難しい」という家庭もあります。子どもが1人の場合だと毎月1万円の保険料で済んでいても、子どもが3人いる家庭では毎月支払う保険料は3倍になってしまいます。

「転職して収入が減ってしまった」「妊娠したため働けなくなった」といった家計の状況が変わってしまうことも考えられるため、学資保険の支払いが困難だというケースも少なくありません。

 

■まとめ

子どもの教育資金を確実に貯めることができる学資保険ですが、メリット・デメリットや家計の状況などを考えて、家庭に合った商品を賢く選択することが重要です。

加入を迷っている方は、支払い額や受け取り額のシミュレーションをしてみましょう!