ビジネスマナーの基本的なことをどれくらいご存知でしょうか。自分では知っているつもりになっていても間違って覚えてしまっていたり、細かいところは忘れてしまっている、という方も多いのではないでしょうか。

ビジネスマナーは、社会人として周囲とコミュニケーションをとるための潤滑油でもあります。転職するときに必要なビジネスマナーの基本的なことをまとめました。転職するときの参考や、ビジネスマナーを思い出したいときの参考にしてみてください。
 

ビジネスマナーの基本を知っておくべき理由

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そもそも、なぜビジネスマナーの基本を知っておく必要があるのでしょうか。スポーツを例にとって考えてみましょう。

例えば野球の試合でボールを足で蹴っても、ホームランを打つことはできません。サッカーの試合でボールをゴールにバットで打ち込んでも、得点にはなりません。なぜかといえば、野球には野球の、サッカーにはサッカーのルールがあるからです。最低限のルールがあるからこそ試合はフェアになり、勝ち負けを競うのも楽しくなります。

同じように、ビジネスマナーは社会人としての最低限のルールと言い換えることができます。ビジネスマナーの基本をきちんと抑えておけば、企業の方にも「この人は自分と同じ土俵に立って仕事ができる人だ」と思ってもらえます。

最低限のルールを守るということは人として当たり前のことかもしれませんが、ルールをきちんと守っているだけで印象も大きく変わります。スポーツでいえば、ルールをしっかり守る人はフェアで誠実な人、という印象に映るでしょう。ビジネスでももちろん同じで、ビジネスマナーをきちんと身につけている人は基本をしっかりわかっている人、きちんとしている人だという印象を与えることができます。

転職する上ではもちろん、社会人として仕事をしていく上では相手に与える印象はとても大切です。
社会人としての人間関係を円満に築いていくためにも、ビジネスマナーの基本を知っておきましょう。
 

社会人として最低限できておくべきのビジネスマナー

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社会人として最低限これだけはできておくべき、基本のビジネスマナーを3つにまとめました。
 

言葉遣い

日本語は世界中の言語の中でも、かなり美しい部類に入る言葉です。尊敬語、謙譲語などの敬語はもちろん、口語、文語など、使う場所や相手によってここまで多くの表現の幅を持つ言語は他にあまりありません。反対に、少しでも使い方や使う場所を間違うと失礼にあたりますし、教養のない人だと思われてしまいます。特に大人の女性の転職で、あまりに幼稚な言葉をつかっては採用されにくいかもしれません。
 

身だしなみ

身だしなみは、その人の第一印象を決める最も重要なポイントです。確かに人の内面は話してみないとわかりませんが、まずはひと目見たときに「この人の話を聞いてみたい」と思われるようにすることが大切です。服装が乱れていて、それだけで話も聞いてもらえないよりは、身だしなみに気をつかった方が話術を磨くよりも有効でしょう。特に女性のメイクは、社会人としてのマナーと言っても過言ではありません。身奇麗にして人前に出ることは、古来より日本人女性としてのマナーであることを心がけましょう。
 

礼儀作法

言葉遣い、身だしなみと合わせて抑えておきたいのが、礼儀作法です。扉の閉め方、席の座る位置、手の添え方などといった、日常生活ではあまり触れないような作法にも、きちんと意味があります。それを自然とこなしているだけで、一人前の社会人として見てもらえる可能性は高くなります。礼儀作法がきちんと整っている女性は美しく見えますから、転職に有利なだけでなく自分のモチベーションも上がるでしょう。
 

社会人としての言葉遣い

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上記に述べた言葉遣いについて、もう少し詳しくご紹介します。

まず、言葉遣いは基本に忠実に丁寧な言い回しを心がけましょう。よくありがちなのが、「ら」抜き言葉、主語が抜けてしまったり、助詞が抜けてしまったり、というような、基本的な日本語文法がおかしくなることです。普段から本を読んだりして、基本的な日本語文法は使えるようにしておきましょう。

転職するくらいの経験を積んでいるとさすがにないかもしれませんが、自分の親族の呼び方など、面接で気が抜けるといつもどおりに「お母さん」と表現してしまったりします。人前では「母」と表現するのは社会人マナーの基本中の基本です。

また、敬語はそのまま覚えても、使う場所と相手を間違えてしまうことが多々あります。丸暗記するのではなく、主語や立場などをきちんと把握しておくことが大切です。

敬語には丁寧語・尊敬語・謙譲語の3種類があります。丁寧語は「です・ます」などの基本的な敬語で、誰に対して使っても失礼になりません。

尊敬語は目上の人につかう言葉で、目上の人の動作を表現するときに使います。反対に謙譲語はこちらをへりくだって使用する言葉で、目下の人間が使う言葉です。ビジネスの場ではほとんど自分が目下の立場にあると思って良いでしょう。

丁寧語では「行きます」という表現も、目上の人の動作であれば尊敬語の「お越しになります」、自分の動作であれば「参ります・伺います」と言い換えるのがマナーです。
 

社会人としての身だしなみ

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社会人としての身だしなみの基本を、男性・女性別にご紹介しましょう。

男性

基本的に「清潔感」を感じさせる装いが大切です。

  • 髪型:色は黒、おでこは隠しても問題ないですが、前髪を短くしておでこを出すと爽やかな印象になります。
  • スーツ:黒、紺、暗めのグレーなどの落ち着いた色。面接の場であれば無地が望ましいです。ジャケットの袖やズボンの裾が長すぎるとだらしなく見えるので、ピッタリとした長さに揃えましょう。ズボンの裾は、腰掛けたときにくるぶしが見えるくらいがベストとされています。
  • ベルト:身だしなみのひとつとして、ベルトはつけておきます。靴の色と合わせるとおしゃれに決まります。
  • :黒や茶色などの、落ち着いた配色の靴がおすすめです。
  • カバン:シンプルで黒や暗めの茶色の、A4サイズが収まるサイズの自立するカバンが良いでしょう。
  • 時計:スマホで時間を見るのはあまり印象がよくありません。シンプルで文字盤の見やすい時計を身に着けましょう。
     

女性

「清潔感」が大切なのは女性も同じですが、「隣を歩きたくなるような女性」をイメージしてみるとわかりやすいかもしれません。

  • 髪型:長い髪の毛はしっかりとまとめます。色は黒や暗めの茶色など、落ち着いた色が望ましいです。
  • スーツ:男性同様、落ち着いた色合いのものを選びましょう。胸元が開きすぎてしまわないよう、注意が必要です。ボトムスはスカートでも大丈夫ですが、長さは膝下丈になるようにします。バリバリ仕事をこなしたいのであれば、パンツスーツがおすすめです。
  • :最もスタンダードなのは黒のパンプスです。面接の場においては足元は肌色のストッキングを着用しましょう。
  • 時計:社会人ならば時計は身につけておくものです。カジュアルになりすぎない、シンプルなデザインのものを選びましょう。
     

名刺交換

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名刺を交換するときのマナーについて、簡単にまとめました。

  1. 名刺は両手で持ち、相手から正しい向きで読めるように渡します。自分の会社名・肩書・名前を略さずに言います。名刺交換は肩書の順におこなうので、自分より目上の人が同席した場合は目上の人から順に挨拶するようにします。

  2. 相手に名刺を渡したら、自分も相手の名刺を受け取ります。相手の方も同時に差し出してくれたときは、右手で自分の名刺を差し出し、左手で相手の方の名刺を受け取り、すぐに右手を添えます。このとき、「頂戴いたします」とひとこと添えます。

  3. そのまま商談や面接に移るときは、机の上に相手の名刺は出したままにしておきます。
     

電話のマナー

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電話応対は顔が見えない分、より丁寧に慎重にする必要があります。そのために知っておきたい基本マナーをまとめました。

  1. 事前準備
    手元にメモを準備しておきましょう。こちらからかける場合は、何を伝えるのか簡潔に整理しておくことが大切です。電話に限ったことではありませんが、こちらの話を聞いてもらうということは相手の時間をいただいているという意識を忘れないようにしましょう。

  2. 電話をかけるとき
    相手が出やすいと思われる時間帯にかけるのは基本中の基本、業務時間外にかけるのはもってのほかです。電話がつながったら、自分の社名と名前を名乗ります。相手が不在のときは、基本的にはこちらから折り返すことを伝えましょう。

  3. 電話を受けるとき
    電話に出るときは、「もしもし」ではなく自分の会社と名前を名乗るようにしましょう。電話応対ではこちらの顔が相手には見えないので、明るくハキハキとした声で受け答えするのがポイントです。担当者が不在の場合は用件を聞き、折り返す必要があるかどうかを確認します。相手の名前、電話番号、用件をメモにとって、担当の方に伝えましょう。
     

まとめ

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マナーは、企業や社風によって加減がありますが、基本ができていて困ることはありません。何度も言うようですが、ビジネスマナーの基本を身に着けておくことでビジネス上の人間関係が円滑に進みます。お互いに気持ちの良い仕事をするよう心がけましょう。